代表メッセージ

代表メッセージ

代表メッセージ代表取締役社長 芳見弘一

福島民報社は「はじまりの地・ふくしま」に根差す新聞社として、社業に取り組んでいます。

福島県は東日本大震災と原発事故によって未曾有の被害を受けました。浜通り地方の多くの市町村に避難指示が出され、ほとんどの自治体で全住民が避難を余儀なくされました。住民がゼロになるということは、日本の歴史上、なかったことです。しかし、除染作業の進展で一部住民が帰還し、国内外からの支援で復興も進んでいます。

こうした過程の中で、少子高齢化、過疎など、さまざまな課題が浮き彫りになってきました。震災と原発事故によって時計の針が早回しされ、将来向き合うはずだった課題が目の前にあります。課題先進県と揶揄されることもありますが、弊社は「日本の地方が抱える課題に最初に挑戦するのが福島県。見方を変えれば、福島県は『はじまりの地』である」ととらえています。ふくしまの挑戦があらゆる地方のためになる-。そう考えると、やりがいがあります。

新聞社として民主主義を守るため、権力を監視し、確かな取材に基づいた発信、フェイクの検証を徹底することはもちろんのこと、「はじまりの地」の活力ある地域づくりにも注力しています。持続可能な地域にするため「人づくり」「産業づくり」「健康づくり」の三本の柱で、多彩な事業を展開しています。一例を挙げれば、福島県が日本有数の産業県に成長することを目指し、2015年度から「ふくしま産業賞」を実施しています。これまでに約330社を表彰していますが、受賞企業同士のビジネスマッチングが起きたり、認知度が高まり採用にも役立ったり、高い評価を受けています。

情報技術の急速な進化に伴い、メディアのあり方も多様化しています。弊社は紙面という伝統的な媒体を核としつつも、デジタル発信の強化や各種事業を通じた地域の元気づくりなど、時代のニーズに即した価値創造に挑戦してまいります。

明治25年(1892年)の創刊以来、県民の新聞として歩んできました。これからも「はじまりの地」の新聞社として、県民とともに、さまざまな課題解決に取り組むフロントランナーとして社業に取り組んでまいります。

代表取締役社長 芳見弘一